COPDを治療しても完全に治ることはありません。
治療目標は、進行を遅らせること・症状を少なくすること・増悪を抑制することなどです。 |
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もっとも重要な治療方法は禁煙です。
軽症の患者さんの場合、禁煙するだけでも呼吸が楽になり、進行を予防できます。COPDの患者さんがより長く健康に生活するためには、一番確立した治療法といえます。 |
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吸入・貼付・内服薬があります。
吸入薬が中心です。毎日、定期的に使います。 |
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日本では、COPDには未認可ですが、炎症を和らげる作用があり、増悪予防効果があるとされています。重症の場合や、効果が認められる患者さんに考慮します。 |
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歩行 |
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無理のない程度に足腰を鍛えます。 |
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呼吸筋ストレッチ |
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腹式呼吸は呼吸のために必要な筋肉をトレーニングでき、症状も和らげることができます。
あおむけに寝てひざを軽く曲げます。鼻からゆっくり空気を吸いこみ、口をすぼめてゆっくりとはきます。おなかの上の手が上がったり下がったりするのを意識します。 |
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重症化してくると、考慮しなくてはならないのが在宅酸素療法です。普通に呼吸するだけでは酸素を十分取り入れることができなくなった患者さんを対象に、導入を検討します。
在宅酸素療法は、患者さん自身の自己管理能力やご家族の協力・介護者の有無、生活様式など、さまざまな条件を考慮して導入を決めます。
最近では酸素を供給する装置も進化が進み、コンパクトで外出や旅行もできる機器が主流となってきています。 |
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増悪を抑制することがCOPDを重症化させないために重要です。インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの予防接種などがあります。もちろん急性増悪を予防するためには、手洗いやうがいを励行することも大切です。また普段よりも息切れが強くなったり、風邪をひいたかな?と思う場合は、できるだけ早く受診してください。 |